ええ、あれは今でもしっかり覚えています。確か去年の今頃のことでした。
当時私は2月に独り暮らしを始めたばかりでした。住み始めた頃はまだ寒い季節でしたので、玄関のすぐ横にある扉の内側の収納に入れておいても全く問題なかったのです。それどころか、そこに入れることによって只でさえあまり広くない部屋ですから、スペース確保に大いに役立っていたのです。
しかし春になると温かくなりました。その日もゴミを捨てようとその扉を開いたのです。すると嫌な臭いが微かに漂ってきました。でもそれは昨日食べた納豆のパックのものであると納得してそのまま何も考えずに、ゴミが詰まったレジ袋の口をきつく結び、同じようなレジ袋で一杯になりつつある45リットルの大きなポリ袋に放り込んでさっさと扉を閉めました。
それから一週間ほど経った頃でしょうか。小さな黒い虫が部屋の中を飛んでいました。
当時私は独り暮らしを始めたばかりで、ありとあらゆるものに寛大な心持ちを抱いていました。というのも、全く新しい場所へ引っ越して来て独りぼっちになったので、今まで自分がどれだけ多くの人に囲まれて支えられていかに幸せであったかを初めて強く実感したからです。という訳で、その小さな虫に対してさえ、こんな部屋に来てもエサも何もないのに可哀想に、という感慨さえ持っていたのです。なので私はその哀れなる虫をそっとしておきました。
すると数日後、おかしなことが起こりました。黒い小さな虫の数が増えているのです。ざっと見ただけでも5、6匹はいました。
次の日起きてみると今度は何と10匹以上が部屋の中を飛んでいました。これは何かおかしいと思いインターネットで小さな黒い虫について調べてみたのです。するとなんとそれはハエの一種でありました。私はそれまでこんなに小さなハエがいるとは知りませんでした。それから私はそのハエが生ゴミなどをエサとすることを知り、台所の排水溝を掃除して、ゴミを片付けることにしました。
ゴミを捨てようと例の扉を開けたとき悪寒が走りました。前にも増して強烈な悪臭が襲ってきたのです。急いでゴミをポリ袋に入れて口を縛ろうとしたその時、今まで感じたことのないようなヒヤリとした感触が手のひら側の親指の付け根にありました。手を翻して見てみるとそこに細長い米粒のようなものが付いていました。よく目を凝らすとうねうねと動いています。それはウジ虫でした。私は不快な気持ちを抑え込みながら、床に落とさないようにそれをゆっくりとティッシュで包み込み、ゴミ袋へ入れて口を縛りました。その後手を何度も何度も石鹸で洗ったのはいうまでもありません。
この出来事以来、私はこまめに排水溝のネットを交換し、ゴミも溜め込まずにすぐに出すようにしました。するとあの虫もすっかり見かけなくなりました。
今でも思い出す度に背筋がゾクッとします。皆さんもくれぐれも気を付けてください。
週に2回は燃えるゴミの日あるでしょう?ためないでこまめに出しなさい!!!!!!
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